不動産トレンド&ニュース

2020.09.25更新

不動産投資マーケット

赤羽大臣、二地域居住の政策支援に意欲
―コロナ禍の変化を機に東京一極集中是正

 赤羽一嘉・国土交通大臣は18日の定例会見で、都市から地方への移住や二地域居住を支援する新たな政策の展開に意欲を示した。新型コロナウイルスが働き方や住まい方にもたらした変化を前向きにとらえ、積極的に取り組む方針。  赤羽大臣は7月に東京の人口が転出超過になったことに触れ、「こうしたなかで都市から地方への移住や二拠点居住を促進するということは、地方創生や東京一極集中の是正に資する大きな契機となり得る。国交省はしっかり支援できるような政策を打っていかねばならない」(赤羽大臣)と話...

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コロナ後の国土の展望、21年夏に方向性
―中原国政局長、関係人口は地域の価値に

 国土交通省の中原淳・国土政策局長は、専門紙記者会の会見に応じ、「内閣官房・内閣府で東京一極集中の是正に取り組んだ経験がある。国政局の仕事は似ているところもあり、経験を生かして貢献したい」と抱負を述べた。中原局長は、コロナ後の2050年までの国土のあり方を示す「国土の長期展望専門委員会」や、特定の地域と関わる関係人口の増大に向けた政策など、広範かつ大きなテーマを担う。  国土の長期展望は、昨年12月の...

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住みたい街1位に横浜、郊外人気が上昇
―長谷工アの首都圏調査、吉祥寺は2位に

 長谷工アーベストがまとめた「住みたい街(駅)ランキング2020」(首都圏総合・都県別)の調査結果によると、首都圏総合1位は初めて横浜になった。同社が調査を開始した04年以来、15回連続1位の吉祥寺は2位で、3位は大宮と浦和だった。昨年と比べて、浦和、立川(5位)、三鷹(5位)など都心からのアクセスが良好な郊外の人気が上昇した。  首都圏総合ランキングでは、商業施設などの充実と海が近く良好な自然環...

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常盤橋プロジェクトの名称は「トウキョウトーチ」
―地所、新常態見据え2haの屋外空間整備

 三菱地所は、東京駅日本橋口前の常盤橋街区で進めている再開発事業「東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)の街区名称を「TOKYO TORCH(トウキョウ トーチ)」に決定した。街区内の2棟のタワーについても名称を決めた。21年6月竣工予定の地上38階・高さ約212mのA棟は「常盤橋タワー」、23年度に着工し、27年度に竣工する予定の地上63階・高さ約390mのB棟は「TORCH Tower(トーチタワー)」に決まった。  同プロジェクトは、東京圏の国家戦略特区の特定事業と...

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コロナ下で不動産投資市場に再開の機運
―CBRE、物流とオフィスの人気交代

 新型コロナウイルス感染症の影響下で、6月以降に国内の不動産投資市場が再び活発になりつつあることがCBREの意識調査で分かった。3月と6月の2回にわたり投資家らに投資方針を聞いたところ、6月の調査では初回よりも13㌽多い全体の75%が「感染前と変わらない」と回答。保有物件の感染対策では14㌽多い67%が「適切に対応すれば問題ない」と答えた。同社は「アジア太平洋地域の投資資金は潤沢で、投資家の投資意欲は総じて高い」と分析している。  3月10~31日と6月9~30日の2回に分けて投資家...

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災害に強く過密に配慮したまちづくりを
─榊・都市局長が会見、スマートCも推進

 国土交通省の榊真一・都市局長は16日、専門紙記者会の就任会見に臨んだ。「都市行政の基本は、安全で安心して暮らせるまちづくり。豊かで暮らしやすい地域づくりを全国で進めていく。一方で、大都市は厳しい都市間競争にさらされている。世界の有力都市に負けないよう、都市に競争力をつけて日本経済の発展に貢献したい」と抱負を語った。  基本と語る安全・安心のために、喫緊の課題となっているのが災害への対応だ。前国会では都市再生特別措置法を改正し、災害レッドゾーンでの新規立地の抑制や、安全な地域への移転促進の仕掛けを盛り込んだ...