
内閣府、AIなど創業支援へ拠点整備
―渋谷・目黒の国有地にラボやオフィス

内閣府、AIなど創業支援へ拠点整備
―渋谷・目黒の国有地にラボやオフィス
内閣府はディープテック分野の研究開発や創業の旗艦拠点を東京都内に設ける「グローバル・スタートアップ・キャンパス(GSC)構想」で、施設規模や工程、運営方針などを示す基本計画案を公表した。渋谷・目黒両区をまたぐ約2.6haの国有地にラボやオフィス、交流・会議機能などの複合施設を整備。そこに国内外の研究者や企業らを集め、研究と事業化の好循環を生み出す。26~28年度に設計を終え29年度に着工する。延床面積は3万2800㎡程度を見込むが、活動の広がりに合わせ段階的に拡張する想定だ。
基本計画案は内閣府が同日開いたGSC構想フラッグシップ拠点整備の第3回有識者会議で示した。計画ではキャンパスの運営主体となる先端技術研究成果活用推進機構を27年度に設立。国が設計・建設工事を発注し、完成後に施設を運営法人に有償で貸す。運営法人は経営者や投資家を育成したり創業者らの交流イベントを企画したりし、隣接する防衛省の研究所など全国の関連機関と連携しながら事業創造の輪を広げる。
24年3月時点で建設工事費は390億円、維持管理費は年29億円と試算していた。有識者会議では建設費を抑える観点からも、まずは必要最低限の機能を持つ施設を建て、活動ニーズを勘案しながら拡張していくことを説く意見が出た。施設の性質上、開放性とセキュリティ性を両立する必要があるとの声もあった。
施設の設計は、過去に同種の施設を設計、運営した実績を持つ企業グループへの発注を想定する。米国など海外の先行事例を踏まえ、運営事業者が設計段階から参画する。海外の研究者も施設を使うため、周辺地域と連携し居住や医療、教育などの機能を確保する。
2026.08.28