首都圏の中古マンション、㎡単価上昇も在庫減少

―東日本レインズ、東京23区は強い上昇

 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は、11月の不動産流通市場の動向を公表した。首都圏の中古マンションは、成約㎡単価が82・22万円(前年同月比3・5%増)となり、67カ月連続で上昇した。成約価格は5204万円(3・6%増)。成約件数は4435件(38・3%増)だった。在庫件数は4万3156件(5・5%減)で、4カ月連続で前年より減少。25年に入って前月比は増加した月があったが、通年では1月の4万5478件から在庫が減少傾向。

 中古マンションを地域別にみると、成約㎡単価は全6エリアで前年同月を上回った。東京都区部の130・96万円(11・2%増)は2ケタ増で強い上昇が続いたが、多摩は57・51万円(4・5%増)、千葉県は41・37万円(1・4%増)にとどまるなど、上昇度合いに差が出ている。また、埼玉県は44・16万円(4・0%増)、神奈川県で横浜・川崎市を除いた神奈川県他は41・75万円(0・01%増)と、両エリアは前年と比べて価格上昇に転じた。成約件数は、6エリアすべてで前年から大幅に増加した。

 中古戸建ては、首都圏の平均で成約価格が4002万円(2・7%増)だった。成約件数は1932件(53・1%増)、在庫件数は2万3523件(3・2%増)で、それぞれ前年より増加した。地域別の動向は、都区部が7753万円(13・6%増)で中古マンションと同じく2ケタ増の強い上昇幅だった。加えて、多摩の3994万円(6・5%増)、埼玉県の2440万円(2・8%増)、神奈川県他の3335万円(5・2%増)は上昇した。千葉県の2624万円(0・5%減)と横浜・川崎市の4650万円(1・2%減)は前年割れだった。

2025.12.19