東日本レインズ、M価格は40期連続上昇
―成約件数は5期連続減、戸建価格も上昇

 東日本不動産流通機構は18日、7~9月期の不動産流通市場動向をまとめた。期中の首都圏の成約件数は、中古マンション8440件(前年同期比4・0%減)、中古戸建て3177件(9・7%減)で、ともに5期連続の減少となった。マンションの成約価格は、40期連続の上昇となる4355万円(11・7%増)で、戸建ての成約価格も9期連続上昇の3805万円(9・6%増)だった。

 中古マンションは、成約㎡単価が68・38万円(12・5%増)で、9期連続の上昇。前期〈4~6月期〉と比較しても1・8%の上昇だった。成約価格は4355万円(11・7%増)。新規登録件数は4万3289件で、前期比で2・5%増加した。成約件数をエリア別でみると、東京都区部のみ3693件(2・4%増)で増加。ほかは多摩804件(3・5%減)、埼玉県936件(14・3%減)、横浜市・川崎市1392件(10・9%減)など全エリアで減少。一方、在庫件数は3万9274件(13・0%増)で3万9000戸台まで増加した。

 中古戸建ての成約価格は3805万円(9・6%増)となり、全エリアで上昇した。特に、東京都区部6862万円(14・2%増)、神奈川県他3290万円(13・2%増)、千葉県2451万円(10・2%)の3エリアは2ケタ増となった。また、0~5年から30年超まで、すべての築年帯で上昇した。成約件数は全エリアで減少。東京都区部546件(11・2%減)、多摩424件(12・8%減)、横浜市・川崎市467件(10・9%減)、神奈川県他390件(15・9%減)の4エリアは2ケタ減だった。

2022.10.28