
貸金利息、三菱UFJ銀が1兆4959.95億円でトップ
総額16.02%増の8.15兆円、増収機関も50機関に
国内金融機関113機関(都銀4、信託4、生保14、損保2、地銀78、その他11)の2019年3月期業績によると、113機関の貸出金利息収入(以下、利息収入)は総額8兆1545.53億円で、前年同期から16.02%(1兆1261.99億円)増加した。前年同期の0.74%(514.61億円)増に続き2年連続して増加した。増収機関は34機関から50機関に増加、そのうち2ケタ増も8機関から11機関になった。
計上額トップは三菱UFJ銀の1兆4959.95億円(前年同期比30.09%増)。第2位は三井住友銀(1兆2987.25億円、17.91%増)で、これにみずほ銀(1兆1265.96億円、27.76%増)、三井住友信託銀(3433億円、17.77%増)、りそな銀(1924.92億円、0.78%減)などが続いた。
6~10位は、日本政策投資銀(1528.60億円、4.21%減)、日本生命保険(1245.82億円、4.21%減)、横浜銀(1199.72億円、2.34%増)、千葉銀(1108.96億円、3.64%増)、静岡銀(1059.51億円、6.40%増)。上位10機関中、利息収入を伸ばしたのは7機関だった。
上位10機関以外で利息収入を大きく伸ばしたのは、農林中金(1039.37億円、277.85億円増・36.49%増)、あおぞら銀(568.16億円、106.36億円増・23.03%増)、ジブラルタ生命(446.32億円、73.87億円増・19.83%増)、新生銀(1012.92億円、69.89億円増、7.41%増、メットライフ生命(364.93億円、64.76億円・21.57%増)、イオン銀(922.90億円、52.32億円増、6.01%増)など。
一方、利息収入を大きく減らした機関は、埼玉りそな銀(765.86億円、36.11億円減、4.50%減)、明治安田生命(742.34億円、48.78億円減、6.17%減)、第一生命(461.72億円、58.73億円減、11.28%減)、住友生命(308.51億円、24.52億円減、7.36%減)、東日本銀(234.55億円、24.61億円減、9.50%減)など。
なお、113機関の総貸出金残高は615兆1910.00億円で4.18%増加。前年同期まで総貸出金残高の伸びと比べて利息収入が抑えられてきたが、今期は業績が大きく改善している。
2019.08.02